4.金子のぞみの教育政策

夢と希望にあふれる人生が予感できるような学校教育環境を創ります。また、成人には明日の人生が豊かになるように生涯学習の仕組みを提供します。
  1. わが国の初等中等教育には今さまざまな困難な問題が噴出しています。それは、文部科学省→県教委→市町村教委というタテの系列による学校管理ががんじがらめになされてきたために他なりません。このくびきを解放することが今教育再生のためになすべき喫緊の課題です。
  2. そのために、学校経営の権力を大幅に学校現場に委譲すべきです。それによって、教師と児童生徒がもっと暖かく生身に接せられる環境を創ります。教育行政は、教育の現場を支援するために存在すべきであって、これを統制管理するために存在すべきものではないからです。
  3. この間、山梨県立高校にあっても必修科目の未履修問題が表面化しました。必修科目制度そのものについては今後様々な論議を要するものであって、ここでは一応措くものの、件の県立高校長が県教委に対して虚偽の上申を行っていたことについては看過できません。各教育機関は己の組織の教育方針と教育内容について完全な情報公開を行わなくてはなりません。そういう前提に立って、私は各教育組織がそれぞれの特徴を競い合う仕組みを構築すべきものと考えます。
  4. 学校現場の閉鎖性を打破します。その一例として、
    (ア)官僚的な管理教育を撤廃して、教師が子供たちとのびのびと接し合える豊かな時間を確保します。
    (イ)教育現場への民間人材・NP0組織・高齢者などの「人財」を登用していく仕組みをつくります。
    (ウ)子供たちが実社会と自己の人生を結びつけることのできる現場学習を通じて、子供たちが希望をもって人生に挑戦できる「ドリーム・カム・ツルー」(注1)教育プログラムを開発します。
  5. 少子化の中で、学校の建物や施設が使われなくなっています。これは公共財の放棄に他なりません。これらを積極的に再活用していきます。そのために、これらの施設や設備や教員などの人的組織を社会人教育・生涯学習の資源として活用してまいります。こうすることによって、県内全域どこでも生涯学習が可能となります。
  6. 山梨県の政治は土建政治にばかり特化して行われてきました。戦後の貧しい時代ならいざ知らず、今日に至ってもまだこの悪しき伝統から脱却できません。こういう「モノ」に集中するのではなく、文化に重心を移した「コト」に転換するべきです。県民が豊かな「コト」に関わって生きられるように、私は文化政策に舵を変更してゆきます。